高血圧の原因とは?

静かに忍び寄る「高血圧」にご注意を!
このページでは様々な原因について解説しています。

原因が食事の場合

高血圧は特別な症状が出ないことが多く、サイレント・キラーと呼ばれるほどです。
知らない間に血管や心臓に負担がかかり、やがて突然、脳卒中や心臓病の発作を起こす場合があります。
血圧が高いと言われたら、自覚症状がなくても治療を開始!
原因となる食塩のとりすぎ、肥満、運動不足、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどを解消してください。

高血圧の撃退法
高血圧は心臓と血管に負担!
高血圧の状態を放っておくと、心臓は高い血圧に対抗して働くため負担がかかり、しだいに機能が低下します。また、血管にも高い圧カがかかるため、血管壁が厚くなり、動脈硬化を起こします。その結果、心不全・腎臓病・脳梗塞などにかかりやすくなります。高血圧とは、上(収縮期)が140mmHg以上、下(拡張期)が90mmHg以上の場合をいいます。
治療は、まず食事療法が大原則
治療を開始するには、まず食事療法が必要。塩分を控え、栄養バランスのとれた食事をとり、アルコールを控えます。
肥満ぎみの場合は減量を! 禁煙もぜひ必要です。
さらに、定期的に適度な運動を
運動をすると、その時は血圧が上がりますが、続けているとふだんの血圧が低くなってし、きます(トレーニング効果)。
体操・早歩き・水泳・テニス・軽いジョギングなどを無理なく定期的に行し、ます。

ストレスが原因の場合

本態性高血圧の原因は
 本態性高血圧の原因としては、遺伝的体質的素因に加え、食塩摂取量、肥満、寒冷、ストレスなどの環境因子が加わり発症するという多因子説が考えられています。ストレスにより血圧が上昇することはよく知られていますが、歴史的には 生理学者キャノンによるストレス緊急反応が有名です。すなわち、猫に獰猛な犬を吠えつかせた時には、かならず猫の血圧は上昇し、心拍数は増加します。このような反応は、動物が外敵に遭遇したときに、みずからの生命を守るために闘うか逃げるか(fight and flight)という緊急体制をとるためのきわめて合目的的な生理反応です。このような緊急事態で生じる情動は、怒り、恐怖であり、アドレナリン、ノルアドレナリンなどの伝達物質を介して交感神経系の活性化がおこるので、キャノンの説は情動ー交感神経系学説とも呼ばれています。また、精神医学者のアレキザンダーは、「表出されない敵対的感情は血管系の持続的な刺激の源となり、それはあたかも抑制された生体が、決して起こることのない戦いのための準備状態にあるかのようである」と述べています。このように、本来生体に備わった外敵に対する防衛反応ですが、怒りや恐怖や不安という情動が適切に処理されないで慢性的なストレス状態に陥った時に、高血圧という二次的な弊害をもたらすということです。

白衣高血圧症とは
 白衣高血圧症とは、自分で家庭で測った血圧は正常ですが、病院で白衣を着た人に測ってもらうと「高血圧」になることを言います。緊張やストレスで血圧が上がるということは良く知られていますが、それが条件づけされて病院に来ると高血圧になってしまうというわけです。病院では、緊張をとるためによく2、3回深呼吸をしてから血圧を測りなおしますが、それでも血圧が下がらなくて高血圧と診断されてしまうことがあります。こういう人に、やみくもに降圧剤を投与すると、血圧が下がり過ぎてかえっていろいろな症状(たちくらみ、めまい、疲れ、だるさなど)が出てしまいます。したがって、日常生活の中での血圧変動をよくつかんでから高血圧かどうかの判断を下す必要があります。

高血圧の治療
 高血圧の予防には、食塩を制限する、肥満を少なくする、タバコやアルコールを控えるなどの一般的な生活習慣を改善することはもちろんですが、それに加えてストレス対策に心がけることも必要です。ストレス解消法には、運動やスポーツをする、友人と話をする、気分転換をする、リラックスをするなどいろいろありますが、日頃から自分にあった方法を身につけておくことが大切です。イライラするからといって、八つ当たり、やけ酒、食べすぎ、タバコの吸いすぎだけはやめましょう。こういうライフスタイルを改善してもなお高血圧状態が続く場合は、やはり医療機関を受診し、器質的疾患の有無を見極めた上で降圧薬の服用など適切な治療を受けるようにしましょう。

病気が原因の場合

私たちの血圧は、ちょっとしたこと(からだを動かす、寒さを感じるなど)で上昇します。こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。

高血圧を放置していると

高血圧の状態を放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。
とりわけ最近の研究から、脳卒中は男女を問わず高血圧の影響が大きいことが明確になっています。

脳卒中
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など
高血圧によって最もリスクが高くなるのが、脳卒中です。収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg上昇すると、脳卒中のリスクが男性で約20%、女性で約15%高くなります。
脳卒中は命が助かっても、運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくありません。

心疾患
心筋梗塞、狭心症など
高血圧は、心疾患のリスクも高めます。特に、男性の場合は影響が大きく、収縮期血圧が10mmHg高くなると、心筋梗塞や狭心症の危険度が約15%も増加します。

慢性腎臓病
血圧が高いと腎臓にも大きな負担がかかり、血液中のナトリウムなどの排泄がうまくいかず、さらに血圧が上昇する悪循環を起こしやすくなります。慢性腎臓病を起こすと、脳卒中や心筋梗塞による死亡率も高くなることがわかっています。

高血圧は自覚できる

高血圧は、放置していると怖い病気ですが、その一方で自覚しやすい病気ともいえます。痛みなどの症状がなくても、健康診断や家庭での血圧測定によって、判断できるからです。
「血圧が高め」とわかったら早めに受診し、治療を必要とする高血圧なのか、原因は何かなどについて知ることが大切です。

ワンポイントアドバイス
一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。しかし、日本では、30歳代、40歳代の比較的若い世代でも、すでに約半数の人が高血圧の状態です。しかもこの世代の場合、80~90%もの人が治療を受けていません。高血圧の状態を長期間放置していると、それだけ血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞を起こしかねません。若い世代は、食生活の改善など生活習慣を見直すことで血圧を下げやすいので、早めに受診して医師の指導を受けるようにしましょう。