高血圧のアルコールの適量や関係は?量の制限はあった方がいい?

「高血圧の場合は、アルコール(お酒)は控えた方が良い」

一般的にこのような風潮が世の中には蔓延していますが・・・・・

実際、アルコール(お酒)は高血圧にどのような関与をしているか、
あなたはご存知でしょうか?

「うーん、実はよくわからないんだよね・・・」

恐らく、このような人が殆どだと思います。

と言うわけで、

今回は本当に高血圧にお酒は
悪いのかを明らかにすべき、

「高血圧とアルコールの関係性」

について詳しく述べていきたいと思います。

目次
1 実は複雑だった高血圧とアルコールの関係性
2 けど、比較すると長く飲み続けるとやっぱり良くないのでは・・・
3 飲みたい方は適量にして飲みましょう
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実は複雑だった高血圧とアルコールの関係性

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一見、高血圧には良くなさそうアルコールですが、
実際にはそんな単純に悪いと言えることはなく、

アルコールには心臓の働きを強めることも、逆に弱めることもあったり、
血管を収縮させて血圧を高くしたり、血管を拡張させて血圧を低くしたりと、
非常に複雑な影響を私たちの引き起こす効果があるのです。

そして、このような作用を起こす背景として、

・飲酒期間
・飲酒頻度
・個人のアルコールに対する体質

など、様々な要因が絡んでいるため、

高血圧の方にとってアルコールは
良いとも悪いも断定できないのが事実なのです。

例えば、

アルコールが高血圧に良いと言われる点を具体的に言うと

・どんな人でもアルコールを摂取すると一時的に血圧が下がる
・善玉(HDL)コレステロールと呼ばれる、体内に蓄積された古いコレステロールを回収し、
肝臓に送る働きがあり、動脈硬化を予防する効果がある
・血液の性状を調節しているシステム(血液凝固系)にアルコールは作用し、
血液を固まりにくくする効果があり、梗塞を予防する

等、このような点が上がり、

反対にアルコールが高血圧に良くない点を具体的に言うと

・長い間、アルコールを飲み続けると、心臓の拍動を速める交感神経の活動が失われる
・長い間、アルコールを飲み続けると、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われる
・お酒と一緒に食べる「おつまみ」が塩分や油分が高いことから高血圧の原因になる

等、このような点が上げられます。

けど、比較すると長く飲み続けるとやっぱり良くないのでは・・・

恐らく、先ほどの比較を見て、
このように思った方もいるかと思います。

ですから、
「アルコールは一時的に血圧を下げる効果があって最終的に良くないのでは飲まない方が良い!」
と思うかもしれません。

しかし!

実はアルコールには
上記であげた体に良い作用以外にも

・血圧の上がる原因で現代、最も肝を握る要因である「ストレス」を緩和させる作用がある
・心筋梗塞や狭心症など虚血性心臓病には、
以下の図のようにアルコールが予防する効果が認められている

image-preview.gif
「Boffetta P, Garfinkel L: Epidemiology 1990;1:342.」より引用

このことからも「適量」であれば、
アルコールは様々な病気による死を防ぐ作用があるのです。

ですから、アルコールは良いとも悪いとも
非常に言いづらい飲み物となるのです^^;

飲みたい方は適量にして飲みましょう

sake

以上のことからも、

アルコールが好きな方は適量を守って飲み、
苦手な方は無理して飲まないのが無難かなと思っております。

ちなみにアルコールの適量は
日本の厚生労働省が2000年に開始した国民健康づくり運動「健康日本21」では

1日の適量は純アルコールで1日平均20gと述べており

ビール中瓶(500mL)1本、
日本酒1合、
チュウハイ(7%、350mL)缶1本、
ワイン2杯

となっております。

ただし、アルコールを飲むと顔面紅潮が起こる人は、
アルコール感受性が高いか、アルコール不耐性をもっている可能性が高く、
データ的に高血圧を引き起こしやすいことも言われております。

ですから、アルコールに弱い方はアルコールが好きでも
あまり飲まない方が身のためだと思いますね。